外遊帳 2012 春

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6月24日(日) 蕗を採ったり、犬と遊んだり

とても忙しい。
そのせいなのか、2週間前には、珍しく体をこわした。
それでも仕事が山積みなので、休みもせず働いた。
あまり病気をしないので、同僚が気遣ってくれた。
気遣ってもらっている場合じゃないと、ちょっと無理をして治った顔をしていたら、ホントに治った。
しかし、体が治っても、なかなか遊びに行けない。
仕事だけでなく、日曜日には、2週連続で娘たちの運動会などという家庭行事が入った。
その間、キンゾーさんが2度ほど遊びに誘ってくれたのに、泣く泣く断った。
6月頭に予定していた、道北のイトウも諦めた。
GPSだのなんだのを冬の間に揃えたのは、この釣りのためだったのに。くそっ。

それでも先週の土曜日は、蕗を採ったり、リスを撮ったりして半日ほど遊んだ。そして、今週はソフトボールをした。まあ、一番したいことではないのだが、それなりに楽しめた。

蕗はどう料理しても美味くて、えらい。いくらでも採れるのもえらい。
味噌に漬けたり、煮物にしたり、炒めたり、した。
鶏の照り焼きをした残りのタレで炒めたら、それもまた美味かった。
豆板醤炒めは酒のつまみに最高だった。


の豆板醤&味噌炒めはビールに合う。


手が届くくらいまで寄って来た。


もう、完全に家族の一員だ。

犬も、まるっきり家族の一員となっている。
最近は毛が沢山抜けるが、それはどうしたものか。

朝早く仕事に出て、帰りも遅いので娘とも犬ともあまり顔を合わせていないので、今日は夕方、近くの河川敷の公園に家族みんなで遊びに行った。
娘はもちろん喜んだが、犬はそれ以上にはしゃぎ、走り回った。


娘のサンダルが大好きだ。臭さがたまらないのだろう。ボールよりも良く追う。



5月20日(日) 湖でカヤックに乗った

近所の子を1日あずかることになったので、然別湖にみんなで行った。犬も一緒だ。

北岸野営場にはまだ少し雪が残っていた。
人はほとんどおらず、たまに観光客がちょっと立ち寄って、またいなくなるぐらいだった。
2週間前に氷で閉ざされていた水面は開いており、積んできたカヤックで漕ぎだした。

近所の子と娘は、二人で結構上手に漕いでいた。3年生と4年生のコンビだ。
その子はカヤックに乗るのが初めてだし、娘も自分で漕ぐのは初めてだ。
漕ぎ方を教えるのを忘れて、「行っておいで」と二人で湖に出したのだが、ちょっと漕ぐうちにコツをつかんで楽しそうに湖面を進んでいた。
「1,2,1,2」と息を合わせるかわいらしい声が、誰もいない湖面に響いていた。


何も教えなかったのに、綺麗にシンクロさせてパドルを操っていた。


水芭蕉の群落があった。下界より1シーズン遅れている。

犬は、3月にうちにきたので、マーチという名になった。安易と思われるかもしれないが、かつて私が飼っていた犬は白いからシロだったし、猫などは「ねこすけ」などという名前だったので、それよりは若干凝っている。


湖に入り、森を駆け回り、ブユに刺されまくっていた。

そのマーチをキャンプ場では、1日中リードなしで遊ばせた。
我々が湖に漕ぎだすと、カヤックを追って、岸際をずっと走り、これ以上いけないところまで来ると、悲しそうに鼻をならしたり、吠えたりした。
寂しそうなので、一度岸に戻り、私と下の娘のカヤックに乗せてやった。
すると、30mほど沖まで出たところで、上の娘たちのカヤックに行こうとして、湖に落ちた。
いったんは上の娘たちのカヤックに這い上がろうとしたのだが、上手く上がれないので諦めて、冷たい湖を岸まで泳いで帰った。見事な犬かきだった。
その後、ガタガタと震えていたが、タオルで拭いてやると、また元気にそのあたりを走り回った。

近所の子もウチの子もウチの犬も、みんなが楽しそうで何よりだった。
妻は、長靴で、望遠レンズ付きのカメラなどを抱えているので、ちょっと見、アウトドア関係の人みたいに見えた。



ヒガラがすぐ近くまで来た。水際の立ち枯れた木に巣があるようだ。


5月13日(日) あれから1週間。十勝にも春が来た

ちゃりだーさんが帰って1週間で、十勝は一気に春になった。
1週間前にやっと新芽が出始めていたカラマツは明るい緑色になったし、桜も満開だ。


快晴。この十勝を堪能して欲しかった。


濁流だった川は、この通り。


満開の桜に、メジロが来ていた。

南十勝の森で、タランボと蕗とコゴミと行者ニンニクを採った。

どれもこれも最高に旨かった。

何より、景色が美しかった。

ちゃりだーさんに見せたかったなあ。




5月4日(金) 大荒れの十勝に九州から客が来た

九州から10年来の知り合いが来るというので、3日にウチに泊ってもらい、4日に十勝を案内するということになった。

前夜、まあきち亭で一緒に酒を呑む。
「竿を出せれば、いいんです」
彼の目標は、魚が少し釣れることと、アカゲラとゴジュウカラに会うことだそうだ。普段ならば30分で達成可能な目標だけれど、天気予報では明日は道内すべて雨だという。その中でも十勝が最も降水量が多いという最悪の情報であった。

少し酒の残った頭で5時半に起床。やはり雨。
出発し、とりあえず浦幌方面を目指す。
その日、雨が途切れることはなく、立ち寄る河川どこもかしこも濁流轟々。
大津→浦幌→池田→音更→士幌→鹿追→新得と走りに走った360KM。

通行止めに3度もあたった。
アザラシでも見に行こうと思ったら、最初の通行止め。
ハヤブサがいつもいるところに、抜けようとしたら、高波のため通行止め。
ちょっとやそっとの雨では濁らない秘密の川へ通じる道が土砂崩れのため通行止め。

展望台の展望は白かった。
昆布刈石展望台で海を眺める。地球は丸いのだと感じてもらおうと思ったが、地球は白いだけだった。
扇ヶ原展望台で十勝平野を眺める。十勝はなんて広いんだと感じてもらおうと思ったが、十勝も白いだけだった。


ここは、普段水量の少ない、山の渓だ。


然別湖はまだ凍っていた


野鳥も哺乳類もカエルも昆虫も雨は嫌いなようで、ほとんど目にしなかった。
カラスやキジバトは雨の中でも比較的目にした。カワラヒワも何度か目にした。この時期嫌というほど電線なんかにとまっているノビタキを見たのは1羽だけ。草原で巣作りを始めているだろう鳥たちには、殆ど出会わなかった。種によって、雨の苦手さが違うのかもしれないと思った。シカには何度か会ったが、キツネには会わなかった。これは、草食動物と肉食動物との違いなのだろうか。

これだけ荒れている日に遊びに出ることはあまりないのだが、外に出てみると雨の中でしかわからないこともあることに気づく。

他には、こんなこともわかった。

「大雨の時には、魚も動物もいなくなるけれど、山菜はいなくならない」

外に出てみなくてもわかるわー! というつっこみが聞こえてくるようだけれど、そんな幻聴は無視して、まあきち格言集に登録しておこう。

夕方、ウチに戻って、途中で採った行者ニンニクを食べ、道の駅で買ったアスパラだの山ワサビだので夕飯にした。
もう一泊して行って下さいと提案したが、アメダスで、上川方面が今日1日殆ど降水量がないということを見て、夜10時ごろ、彼は富良野方面に向かった。

車中泊をし、早朝からアタックをかけるそうだ。

一般人から見たら変人の行動だが、私も私の多くの友人たちにとっても、こういう考え方は極めて普通だ。変人の輪に入れば、常人が変人で変人が常人だ。ん?これも格言集に入れるか?

ともかく、この2日間、とても楽しかった。

これを書いているのは5日の朝なのだが、たった今、彼からメールがあり、南富良野の川は増水して濁っているそうだ。さらに北上すると言っていたが、良い川が見つかることを祈る。



道の駅で買ったたまご。これだけで100円。行者ニンニクはこれだけで十分

カップに積めるだけ積んで、崩れたらそこまでいうイベントで19個積んだ。
一番積んだ人は26個も積んだらしい。けれど19個でも格安だ。
右の行者ニンニクは卵とじにしてたべたり、お浸しで食べたりした。

山で生でカジる刺激も知ってしまった彼は「茹でると、それがなくなって残念」と言った。
「おおっ!通だねえ。」と、笑顔になる。
お浸しには、ヤマワサビを載せて食べるのが美味かった。

次は、奥さんを連れて遊びに来てくださいね〜♪


4月30日(月) 春は来たけれど

今年、北海道は雪解けが遅く、少し春が遅れていた。
それがここ数日、急に気温があがり、一気に春めいてきた。

最近忙しくて、丸一日遊びに使うということは、ちょっと難しい状況だった。
お友達から、お誘いの電話もあったのだけれど、泣く泣く断った。

そして、今日、仕事は全く終わっていなかったが、春の野山が私を呼ぶので、「ちょっとくらい、いいかな」って遊びに出た。
3日に、遠方から知人が遊びに来る。その下見も兼ねて、

地元の大河が釣れていれば楽しいのだけれど、どうも、釣れてはいないらしい。
ちょっとだけ寄って、一人だけのフライマンをしばらく眺めていたが、竿は曲がらなかった。

昼前に目的の野山に入った。

春の花や鳥を見て、小さい渓流で竿を出した。
魚も鳥も花も渓も、全てが美しかったけれど、仕事が気になって、心の底から楽しむことができなかった。

なので、さっさと帰って、ホームセンターで、ブルーベリーを買って、庭に植えた。


今日見つけた、春たち↓




同じようなサイズの岩魚と山女と虹鱒が釣れた。
山女は禁漁時期なのだけれど、リリースしたので許してね。



行者ニンニク。小さいのしかなかったので、採ってこなかった。


福寿草にアズマイチゲ。エゾエンゴサクを加えて、私の中の早春3種。


羽を閉じたクジャクチョウと開いたクジャクチョウ。


エゾアカガエルと、マガン、ヒシクイ。



4月8日(日) 案の定、飼うこととなった。




ウチに犬が来てから2週間が過ぎた。
月曜日はエキノコックスの検査をし、昨日は狂犬病の注射をした。

獣医の話では、生後1年ぐらいの犬だそうだ。

昨日でトライアルは終わったが、案の定、彼はすでに家族の一員として、家にいる。
2週間一緒に過ごしてみて感じるのは、彼の賢さや性格の穏やかさだ。

今朝は、家の前の河川敷に散歩に行った。
例年ならすでに雪はないのだが、今年は一面の雪野原だ。
固くしばれた雪原を、犬が走る。

ヒバリがいた。
例年通り渡っては来たけれど、営巣する場所もなく、ただ雪面を歩き、雪の上でホバリングしながら囀っている。リードを外されて自由な犬は、初めて見るターゲットに狙いを定めて突進するが、簡単に逃げられて、残念そうに雪原に佇んでいた。

暖かくなって、一緒に野山に川に遊びに行くのが楽しみだ。


これじゃあ、巣がつくれないよぉ〜。


とりあえず囀ってはいるけどね。



河川敷でリードを話すと、大喜びで走り回った。